人は誰しも歳を取りますが、1年にひとつずつ歳を取って徐々に老いていくものです。
このドラマはとある出来事によって25歳から一晩で70歳になった主人公ヘジャを通して、若い時にはわからない老人たちの時間を描いたドラマです。
姑を厄介者と思ってしまう嫁、親切にするふりをして高額な商品を売りつける詐欺集団、母親をひとり残して連絡を絶つ息子など、老人をとりまく悲しい現実がたくさん描かれていて終始切ないストーリーです。
2019年百想(ペクサン)芸術大賞で主演のキム・ヘジャがTVドラマ部門の大賞を、ヘジャの母親役のイ・ジョンウンが助演女優賞を獲得した至高のハートフルドラマ『まぶしくてー私たちの輝く時間ー』の相関図からキャストと登場人物を画像付きで解説させていただきます♪
目次
まぶしくて全キャスト画像付きで相関図から登場人物を総まとめ
出演キャストと相関図をご紹介していきます♪
相関図がこちら♪
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引用元:公式サイト
それでは登場人物と役柄をみていきましょう♪
キム・ヘジャ/キム・ヘジャ役(70歳)
70歳のキム・ヘジャです。
父親の死を回避しようと何度もタイムスリップを繰り返したことによって、飛んだ時間分の年齢を一気に受けてしまいました。
一晩で35歳分も老けてしまったヘジャ本人も驚きますが、なにより「ヘジャよ。」と言ってくる見知らぬ老人がある日突然家に居たら家族のほうが仰天です。
ヘジャはしばらく自分の変わり果てた姿を受け入れられなくて部屋に引きこもって泣いて暮らしますが、驚きつつもヘジャの身を心配する両親の話を偶然聞いてしまい、気を持ち直して今の自分に出来ることを探し始めます。
そして気が進まないまま出かけた老人施設「広報館」で、25歳の自分と親しかったジュナが働いていてびっくり!!
ジュナは、記者になることを目標にしていたはずなのに、なんだかちょっと怪しいにおいのする老人施設で働いているなんて!
これは何かの潜入取材の一環だと信じて疑わないヘジャはジュナに声をかけますが、あの頃のジュナとは別人のような冷たい人間になっていました。
自分がヘジャだと名乗れない、名乗ったことろで信じてくれるはずがない…。
ヘジャはヘジャの叔母と名乗って広報館に毎日通うようになり、そこでたくさんの老人と知り合います。
その中でもお金持ちで、いつもシャネルのバッグを持っていることからあだ名が「シャネルのおばあさん」とついた女性と一番親しくなります。
いつもツンケンしていて周りの人を寄せ付けない彼女は、実は家族と訳アリで寂しさから周りを寄せ付けなくなっていて…。
変わり果てたジュナと、気になるシャネルのおばあさんを中心に、中身が若いヘジャだからこそ気づけることもたくさんあって、詐欺集団から老人たちを救うため大活躍します。
ハン・ジミン/キム・ヘジャ役(25歳)
25歳のヘジャはアナウンサーを夢見てきましたが、そろそろ現実を悟るお年頃、叶わない夢を追いかけるのはやめようと思い始めていました。
そんな矢先、父親が交通事故に遭って他界します。
あまりにも急な出来事にパニックになりながらも、ヘジャはあることを思い出します。
自分が子供の頃砂浜で拾った腕時計、時間を操ることが出来て自分の思い通りに時間を変えていた不思議な時計。
それを使えば父親の事故を防げる!
そう思ったヘジャは時計を使って過去に戻りますが、何回頑張っても事故が起きてしまいます。
父親を救いたい一心で、何度も走っては転び、自転車に乗っては自分が事故に遭いますが、それでも父親を救いたくてヘジャは自分がケガをしても挑戦をやめません。
そのおかげで何度目かに事故を防ぐことに成功しますが、操作した時間のツケが一気に押し寄せて老人になってしまいます。
ヘジャは初恋の人の後輩ジュナと出会って意気投合してもう少しで恋人に♡というところで老人になってしまったのでジュナにしたら黙って消えたということになるわけで。
そんな時にジュナに私がヘジャよとは到底言えるわけもなく、「ヘジャの叔母」と名乗っているのですが名乗りたくても名乗れない切ない場面がたくさん出てきて切なすぎる展開が多々あります。
ナム・ジュヒョク/イ・ジュナ役
ヘジャの友達以上恋人未満?はぼ恋人?のジュナは、ヘジャの家の近所で祖母と一緒に暮らしています。
ヘジャが片想いをしていた先輩の後輩で記者志望と紹介されて知り合いました。
父方の祖母と暮らしていますが、父親はジュナが小さいころ借金をしたまま出て行ったため、これまでかなり過酷な少年時代を過ごしてきました。
貧乏でボロボロな家を見ても、祖母のちょっと迷惑気味(お年寄り特有の…あの感じです。)なおもてなしにもびっくりすることなく自然にしてくれるヘジャの人の良さに惹かれます。
そして自分の過去を聞いて、我が事のように泣いてくれるヘジャの心のきれいさにも惹かれてとてもいい感じになるのですが、ヘジャが急に外国へ行ったと聞かされます。
信じたヘジャが突然消えた上に祖母も亡くなりその後の人生が180度変わってしまうジュナ…。
ナム・ジュヒョクがイケメンなのはみなさまご承知な事実ですが、このジュナって両親に恵まれなくて辛い人生を送って来た青年なんです。
親に捨てられ、ばあちゃんとふたりで一生懸命生活しているのに、たま~に戻ってきてお金をふんだくっていく父親、やっと出会えたヘジャはある日突然黙って消えてしまって音信不通。
そんな人生だからこそ寂しそうで悲しそうで…哀愁漂うジュナを見ていると、保護してあげたくなること間違いなし。
母性本能をくすぐりまくる、不幸イケメン、ジュナです。
ソン・ホジュン/ヘジャの兄(キム・ヨンス)役
引用元:公式サイト
ヘジャの兄でニートのヨンス。
動画配信で小遣い稼ぎをしていますが、まったく達成のできない大食いだとか、寝ているだけを中継したりとか、配信している動画がしょ~もなすぎて…俗にいう底辺YOUTUBERです。
なんの取柄もなくて、いい年をしてニートのヨンスですが、天は二物を与えずとはこのことでしょうか?
おバカなぶんだけビジュアルだけは良いのです。
そのためヘジャの親友のヒョンジュの初恋の人だったヨンス。
昔告白されたその一瞬をいまでも引きずって生きていて、ヒョンジュは大迷惑をしています。
アン・ネサン/ヘジャの父役(キム・テサン)
引用元:公式サイト
ヘジャの父親のテサンはタクシー運転手、事故後は警備員をしています。
ヘジャが自分の時間を賭けて防ごうとした交通事故で命は取り留めましたが、片足を失くしてしまいます。
可愛がっていた娘が、自分よりも先に年老いて、まるで母親の面倒を見るように病院代や薬代がかかってきて、体だけじゃなく生活までもが辛い状況。
それなのに事故で片足を失ってしまって思う様に稼ぐこともできないお父さん。
若いころのヘジャに対しては可愛くてしょうがないと言った感じのお父さんでしたが、老いたヘジャとは終始不穏な距離感があります。
なんでそこまで嫌がるの?あんなに仲のいい親子だったよね?と感じる違和感はストーリーの最後のほうで明らかになるので勘ぐらずに素直に視聴することをおすすめします。
この微妙な演技がね…、さすが名俳優アン・ネサンだよね…と感心しますよ。
イ・ジョンウン/ヘジャの母(ジョンウン)役
引用元:公式サイト
ヘジャの母で町の美容院を経営しています。
あまり裕福ではない地域のために、たまにはタダで髪を切ってあげることもある優しいお母さん。
街角の美容院には毎日ご近所さんが集まって、まるで集会所のように賑やかで和やかでいいかんじ…。
急に老いてしまったヘジャを一番分かって寄り添ってくれるのがこのお母さんなのですが、ストーリーの要所要所に娘への複雑な辛さや哀れみがあふれ出しています。
普通のお母さんらしく、家族の中で一番強かったり、いつまでも引きこもってご飯も食べないヘジャにブチ切れたりしますが、根本的には影で静かにひそかに家族を支えています。
自分より老いた娘を持つという複雑な悲しみに(絶対に現実ではあり得ない設定ですが)共感して涙してしまいました。
それもそのはず、このイ・ジョンウンって2019年に世界で話題になった韓国映画『パラサイト』で奇妙な家政婦を演じていたあの女優さんなんです。
『まぶしくて』での優しいお母さんも、『パラサイト』の奇妙な家政婦さんも、どっちもはまり役と言える名演技を見せてくれています。
?/パップル役
引用元:公式サイト
ヘジャの家で飼われていた犬のパップル。
お父さんの事故で一家が大変な時に行方不明になってしまいます。
そのパップルをたまたま拾ったのがジュナで、居なくなったパップルに再会出来てヘジャは大喜びします。
ヘジャはパップルを引き取ろうとジュナに話しますが、ジュナは本当に飼い主だったのかを疑ってテストを持ち掛けます。
パップルが懐いているのならヘジャに返すと、簡単なテストなのですが…パップルの反応はどうなのか?そこは見てのお楽しみ。
パップルの一番の見どころは、庭に捨てられた漢方薬をいっぱい食べてしまった後、あり得ない演技をしますのでみなさん見逃さないでくださいね。
キム・ヒウォン/キム・ヒウォン役
引用元:公式サイト
ジュナが親に捨てられたころからジュナを気にかけてくれていた知人で、老人が集まる広報館の館長をしています。
ヘジャが25歳のころは、ジュナを助けてくれる優しいおじさんでしたが、ヘジャが広報館に行ってみると怪しい栄養剤を高値で売りつけたり、通所者を高額な生命保険に勧誘していたりと、明らかに詐欺師です。
お世話になった人に恩返しのつもりだったのに、彼らの一味に加わってしまったジュナは自分が関わってしまった犯罪に責任を感じて抜けようとします。
それに気が付いたヒウォンは、ジュナがシャネルおばあさんからお金をもらって隠していると勘ぐってジュナを地下に監禁しますが…。
いい人に見せかけて、めちゃくちゃ悪者のヒウォンおじさんです。
チョン・ヨンスク/シャネルおばあさん(チェ・ファヨン)役
引用元:公式サイト
老人施設広報館でヘジャが出会ったちょっと気難し気なおばあさん。
見るからにお金持ちの奥様で、いつもシャネルのバッグを持っていることでついたあだ名が「シャネルおばあさん」。
ヘジャが広報館に入りたての時、空いている席に座ろうとするとシャネル(バッグ)の席だから座らないでというほどの偏屈さ。
こういうおばあさんって居る~!めっちゃ腹立つ~!!と思うところですが、心優しいヘジャは偏屈さの裏にある寂しさを感じて逆に近づいていき、ついには彼女の唯一の友達になります。
一緒に買い物に行ったり、お茶を飲んだりしばし楽しい老人ライフを送るのですが、音信不通だった息子を発見して現実を知り、ヘジャに何も言わず旅立ちます。
キム・ガウン/イ・ヒョンジュ役
25歳のヘジャの親友のヒョンジュは、ヘジャと同じ中華料理店の娘で店を手伝っています。
女性ながら跡継ぎ候補として店を仕切っているヒョンジュ。
とても親孝行で、美人で、優しくて、気が利いて…とっても素敵な女性なのですが、ヘジャの兄でダメ男のヨンスが初恋の人だという唯一最大の黒歴史を持っています。
そしてその黒歴史をことあるごとに持ち出すヨンス。
聞くたびに嫌がるヒョンジュですが、結局最後には…デキる女性がダメ男とくっつく…よくある話ですが、本当にこのふたりはいいカップルだと思います。
ソン・サンウン/ユン・サンウン役
※右の女性です。
ヘジャの親友でアイドル練習生のサンウン。
練習生をしていますが、なかなかデビューのチャンスが訪れないのですが一生懸命頑張っています。
ヘジャとヒョンジュとサンウンの3人は、これまでずっと友達として過ごしてきたので、ふたりはヘジャの突然消えた理由が外国に行ったというのが到底信じられず、調べ始めます。
そして急に年老いたことを知って驚きますが、いままでと変わらない態度で友達として過ごしてくれて、とっても良い友達です。
ヒョンジュがしっかり者、ヘジャがあわてんぼう、サウンがおっとり可愛いタイプと性格もいい感じに揃った3人は歳をとってもず~っと友達です。(このあたりは最終回でわかります。)
まぶしくて私たちの輝く時間全キャストと相関図まとめ
突然25歳から70歳になってしまって戸惑う女性を描いた『まぶしくてー私たちの輝く時間ー』。
実は、ただ単純なタイムスリップストーリーだけではなく、25歳と70歳、さらにはヘジャの父親の母親(つまりヘジャの祖母)までつながってくるという、かなり濃厚なストーリーです。
美しい音楽と彼女から彼、親から子供への切ない想いがあふれるストーリーが心に染みて、見ていると自然と涙があふれます。
ジュナの生い立ちがめちゃくちゃ不幸だったり、シャネルおばあさんの息子が意図して連絡を絶っていたり、ヘジャの祖母の夫(ヘジャの父の父親)の死の真相がとんでもないことだったりと重いテーマがあるのですが、それを重苦しくなくしんみりと美しく表現したドラマでした。
それゆえに、見ているだけで引きこまれて、いつの間にか号泣させられる不思議なドラマ。
泣きたい時にうってつけ!絶対泣けるドラマ『まぶしくてー私たちの輝く時間ー』、おすすめです。