最高視聴率25.3%を記録し韓国で社会現象を起こした『雲が描いた月明り』
ただのラブストーリーに留まらず、最終回では朝鮮王朝の次期王でもある世子(セジャ)が王になる姿まで描かれるのですが、この『雲が描いた月明り』とはどんな意味なのでしょうか?
終盤では烘雲拓月という言葉も出てくるのですが、この言葉の意味も気になりますよね。
雲が描いた月明りの本当の意味と烘雲拓月の読み方と熟語の意味を調べてみました♪
目次
雲が描いた月明かりの意味は?烘雲拓月の読み方と熟語の意味
画像引用:YouTube
雲が描いた月明りというタイトルの意味はストーリーの最終回に会話の中で登場します。
以下ストーリーのネタバレになりますのでご注意ください!
市井の人達と共に笑いながら過ごす王となった世子を2人で見ているシーンでの会話。
ビョンヨン:『“烘雲托月”を知っていますか?』
ギョンネ:『雲を描いて月を輝かせる、そんな意味ではなかったか?』
ビョンヨン:『王様は太陽のように自らが輝こうとする王ではなく、民の中にいてこそ輝く月のような王です。』
2人のやり取りがタイトルの言葉につながっているのですね✨
元々ウェブ小説だった『雲が描いた月明り』ですが、そこには【雲=民・月=王(君主)】となっていてタイトルのハングル語を直訳すると【구르미 그린 달빛】【民(雲)の意を描く王(君主・月)】になるようですよ♪
このシーンはこれからの李氏朝鮮の明るい未来を感じさせる素晴らしいシーンでした♪
烘雲拓月の読み方と熟語の意味
烘雲拓月は日本語だと【こううんたくげつ】と読みます。
韓国語だと【ホンウンタグォル】になりますよ!
日本の四字熟語にはこのような言葉はありません。
中国の熟語で水墨画の筆法の1つだそうです。
中国語大辞典によると【烘云托月(こういたくげつ)】とも言い、周囲を暗い雲模様でぼかして月の形を美しく浮き出させるという意味です。
水墨画で行う時は月を描きたい時は先に丸く余白を残しておき、そこに雲を描いて月として表現する筆法なのだそう。
雲を描くことでより月を月らしく、美しく表現する方法なのですね✨
比喩としても意味もあり、一つのものを使うことで他のものを引き立たせることの意味もあるそうですよ。
朝鮮半島は日本より中国の熟語が多く伝わっているのかもしれませんね。
雲が描いた月明かり本当の意味とは
王自らが自分自身を太陽だと思ってしまうような絶対的な圧力ではなく、その国に生きる民がいてこその王だということを忘れない王でいて欲しいという願いがよく表れているタイトルですね。
イ・ヨン世子の母親も幼い世子にこのように伝えています。
以下ストーリーのネタバレになりますのでご注意ください!
王妃:洞察力のある王になってください。
高い立場にいると低い立場の人を思いやれません。
自分の後ろの小さい声も聞けるような耳を持つ王になってください。
1人1人を世子の唯一の民だと思って大切にしてください。
自分の立場、視点からだけでは見えないものがあるということを幼い世子に伝える素晴らしいシーンでしたね✨
いずれ国王となる世子と願いを託す王妃の姿は多くの視聴者の涙う場面でした。
民による民の為の政治と朝鮮という国の発展を願って飢え死にに瀕した民を王を殺す謀反に駆り立てた大逆罪人であるホン・ギョンネ。
世子(セジャ)の側で幼なじみとして過ごしながらも朝鮮という国の民を憂い世の中を変えようとしている白雲会(ペグンフェ)の一員だったキム・ビョンヨン。
目指してほしい王の姿を伝えた亡き王妃。
そして亡き王妃の言葉を胸に民1人1人を唯一の民として大切にし、どんな小さな声でも民の声を受け止めようとする王(イ・ヨン世子)
史実とは違いますが皆の目指す朝鮮王朝の姿は同じなんだとよくわかるシーンでしたね。
日本語に意訳したもので【雲を想う月明り】というものもあるようですが、水墨画の技法の1つと考えれば【雲が描いた月明り】の方がしっくりくる感じがしますね!
豪華若手キャストが織りなした名作【雲が描いた月明り】世子ダンスも話題になりましたが素晴らしいストーリーでしたね✨
読んでいただきありがとうございました!
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