17世紀後期から18世紀前期まで続いた李氏朝鮮を舞台にしたトンイは、「宮廷女官チャングムの誓い」や「イ・サン」など韓国時代劇ブームを巻き起こした演出家イ・ビョンフンが手掛けた、日本でも大人気のドラマです!
日本では、BSをはじめNHKの地上波でも放送され、リピート放送が多い作品の一つです。
テレビドラマ「華麗なる遺産」で注目され人気女優となったハン・ヒョジュ演じるトンイは、賤民出身ながらも正義感が強く、知力と行動力に溢れる少女でした。
貧しいながらも明るく楽しい生活を送っていたトンイですが、賤民の地下組織、剣契(コムゲ)の頭目であった父ヒョウオンと兄トンジュが国賊の汚名を着せられ処刑されたことで天涯孤独となってしまいます。
トンイ自身も追われる身となり、住む家もなく、十分に食事もできない壮絶な幼少期を過ごしますが、そんなトンイを救う人もいます。
そして、父と兄の汚名を晴らすため、また宮殿が一番安全だと思い賤民出身であることを隠し、宮廷入る決意をします。
そんな中、身分を隠して町にいたチ・ジニ演じる王粛宋(スクチョン)と出会い、それ以降粛宋から厚い信頼を寄せられます。
粛宋のトンイへの思い、チャンヒビンの嫉妬、トンイを見守るチョンスが繰り広げるラブロマンスも気になるところではありますが、宮廷内で激化していく西人派と南人派の権力闘争や様々な陰謀に翻弄されるトンイは果たして父と兄の汚名を晴らすことが出来るのでしょうか?
そんなトンイキャストを画像付で登場人物を解説させて頂きます!
目次
トンイ全キャスト画像付きで相関図から登場人物を総まとめ
出演キャストと相関図をご紹介していきます♪
相関図がこちら♪
※画像をクリックすると大きくなります
引用元:公式サイト
ハン・ヒョジュ/トンイ(淑嬪崔スクピンチェ)氏役
粛宗(スクチョン)の側室。
21代国王英祖の母となります。
賤民に生まれ、一緒に暮らしていた連続両班殺害事件の罪を着せられた父と兄と死別したことで天涯孤独の貧しい幼少期を送り幼少期から命を狙われる数奇な運命をたどります。
父と兄の汚名を晴らすべく宮廷に入ることを決意したトンイは、トンイの兄に思いを寄せていた妓生(キーセン)のソリに助けられ、宮廷の掌楽院奴婢となります。
拳楽院(チャンアグォン)奴婢⇒観察府(カムチャルブ)女官⇒承恩尚宮(スンウンサングン)をたどり、国王粛宋の側室にまでのぼりつめます。
ある時、トンイはある事件の真相を探るべく訪れた場所で証拠を探していました。
そこに粛宋(スクチョン)がたまたま入ってくることで二人は出会います。
粛宋は国王であることを隠しており、トンイも国王であることを知りません。
なので気軽に話すだけでなく、追手から塀を超えて逃げる時に、粛宋(スクチョン)を踏み台にすることも…。
トンイは王だと知った後、思い出してとても悔います。
自分のやってしまったことに気付き、とても焦ったでしょうね。
そして別の日、またもお忍び中の粛宋(スクチョン)とトンイは町で出会いジュシクとヨンダルが登場したことで4人でお酒を飲むことになりました。
粛宋に夢は無いのか?と問われたトンイは「夢があったとしても身分不相応です」と答えました。
そんなトンイに粛宋によって監察宮女の命が下ります。
しかし、奴婢出身のためか歓迎されず、試験の不合格を理由に追い出すため、観察府の試験を受けることになります。
トンイを追い出すための試験なので、入って間もないトンイにとっては難しい内容となります。
策略通り不合格となりますが、不当な扱いに抗議します。
粛宗(スクチョン)の正室である仁顕(イニョン)王妃の計らいによって、再試験を受けることができ観察宮女として続けることができました。
しかし次から次へと試練はやってきてついに自分を好いてくれていた粛宗(スクチョン)の側室、オクチョンから命を狙われます。
トンイは命からがら逃げ、隠れて暮らしていました。
しかし、粛宗(スクチョン)と再会し粛宋との間に子を授かることになります。
トンイの存在だけでも命を狙われていましたが、王子が生まれたためさらに権力争いは深刻となります。
またトンイがコムゲの頭目であったヒョウオンが父親であったことが発覚し、さらに事は複雑化していきます。
そして、仁顕(イニョン)王妃が亡くなったことで、次の王妃はオクチョンかトンイかというところで周りが様々な策略を企てます。
トンイは最終的に宮廷から離れることを決意します。
トンイは周りの権力闘争に巻き込まれ、壮絶な人生を送りましたが、自分の意志を持ち、発言できる真っすぐな女性であったからこそ、トンイを助けるひとが多かったように思います。
また、粛宗(スクチョン)が誰よりもトンイの事を大切に思っており、トンイがいないとダメな人間になってしまうほどであったことが、トンイにとって一番幸せだったのかと思います。
トンイのこの笑顔になるまでに多くの大変な出来事が起こります。
ハラハラ、ドキドキしながらご覧ください。
チ・ジニ/粛宗(スクチョン)役
朝鮮第19代国王。
正室は仁顕(イニョン)王妃。
承恩尚宮(スンウンサングン)であったオクチョンを寵愛し、オクチョンの懐妊を機に正式な側室にします。
また、町で偶然王であることを隠して行動している時にトンイと出会いトンイを信頼するようになります。
トンイと会っているうちに、次第にトンイに思いを寄せるようになり、寵愛するようになります。
トンイが刺客に追われ姿をしばらく消した際、必死に探します。
町を探していた時、宮廷で聴こえてきたへグムの音のする方に足を向けるとそこにはヘグムを弾くトンイが…!
粛宗(スクチョン)は以前、宮廷でへグムの音色を聴き、切なく悲しい曲を奏でている人が気になり演奏者を探していたのです。
必死に探していたトンイが見つかり、さらには演奏者だったことが判明した粛宗はトンイを強く抱きしめます。
この時粛宗は絶対に離さないと思ったことでしょう。
しかし、現実はそう甘くはありませんでした…。
トンイを側室に迎えますが、賎民であったこと、コムゲのリーダーの娘であることが判明してしまい断腸の思いでトンイを廃位します。
しかし、トンイ無しの生活は考えられないようで、周りの反対を押し切って再入宮させます。
やっと戻ってきたトンイなのに、息子にとられてしまい不満をこぼします。
今までの出来事が落ち着き、このまま幸せに暮らしていけそうな雰囲気ですが、お互いの不安材料があるような顔をしており、幸せいっぱいの雰囲気とは違うものでした。
王様で、何もかも手に入る地位にありながら、一緒に過ごしたい愛する人と一緒に過ごせないのは切ないですよね。
はたして粛宗とトンイはどのような結末を迎えるのでしょうか。
イ・ソヨン/チャン尚宮(禧嬪ヒビンチャン氏、オクチョン)役
粛宗(スクチョン)の側室。
景宗(世子セジャの母)で一時王妃にもなります。
最初こそトンイのことを可愛がっていた張禧嬪氏(チャンヒビン)も、粛宋(スクチョン)とトンイが楽しそうに会話しているのを見て次第にトンイに嫉妬します。
チャンヒビン(本名、オクチョン)は歴史上三大悪女と言われている女性です。
そしてオクチョンもまた賤民の出身です。
道士に天乙貴人の相をを持っていると言われ、側室よりも上の地位を狙える運命だと言われます。
しかし、同じ相を持つ娘がもう一人おり、もしその者と出会うことがあればむやみに対立すべきでないと忠告を受けていました。
西人の一人で、権力のためなら手段を選ばず、西人の人間を使い粛宗(スクチョン)の正室である仁顕(イニョン)王妃を廃妃に追い込むなど、どんなことでも行うようになります。
オクチョンは粛宗に寵愛を受け側室に登りつめましたが、粛宗の心がトンイに向くとトンイを排除するよう画策します。
一度トンイを宮廷から追い出すも、今までの陰謀と策略が露呈されたことで最終的には毒殺刑となります。
ペ・スビン/チャ・チョンス役
剣契(コムゲ)の頭目。
コムゲのリーダー格で、トンイの父ヒョウオンの助手をしていました。
トンイの幼馴染で、トンイにとって兄のような存在です。
ヒョウオンと兄トンジュが亡くなった後、逃亡中にトンイと生き別れてしまいます。
チョンスは離れ離れになる前に渡した目印のハチマキを、ヒョウオンとトンジュが亡くなった場所で発見します。
しかし、トンイが生き延びているとわかったチョンスはトンイを必死に探し、無事再会することができました。
トンイに対する思いは一途で、より近くで守るために右捕盗庁の武官となります。
トンイに思いを寄せますが、ライバルは王様なのでどうにもならないチョンスの表情も見どころです。
チョン・ジニョン/ソ・ヨンギ役
捕盗庁(ポドチョン)の従事官。
トンイの父ヒョウオンのことを信頼しており、両班殺人事件の検視を依頼します。
しかし、両班殺人事件の犯人がコムゲであり、ヒョウオンがコムゲのリーダーであったことを知り裏切られたとショックを受けます。
ヒョウオンと一緒にいるトンイを見かけていましたが、宮廷でトンイにあった際、ヒョウオンの娘であることには気がつきませんでした。
ある時そのことに気がつきますが、裏切られた過去があるため毛嫌いします。
しかし、ヒョウオンが無罪だと判明してからは、トンイをチョンスと共に守り一緒に立ち向かっていくことになります。
パク・ハソン/仁顕王后(ミン氏)役
粛宗(スクチョン)の継室。
西人派で思慮深くおとなしい性格です。
病弱であったため、子供を授かることが出来ませんでした。
対立する南人派のチャンヒビンとその仲間たちの策略により、粛宋の母、明聖(ミョンソン)王妃を毒殺した罪を着せられ、王妃の身分をはく奪、宮殿を追放されてしまいます。
トンイらの尽力によって復位した後は側室となったトンイを全力で支えました。
キム・ユソク/チャン・ヒジェ役
禧嬪チャン氏(チャンヒビン)の兄。
裏表が激しい性格をしています。
妹を奥秘にして、権力を得ようとありとあらゆる陰謀に手を染めます。
いつもトンイに阻まれ、思うように行かないためトンイを敵対視しています。
いくつかの陰謀が明るみに出て、降格処分や流刑罪を受けるも、貧民を救う活動が認められ宮廷に復活しましたが、仁顕(イニョン)王妃の殺害を画策していたことが判明し、結局は死刑となってしまいます。
チョン・ドンファン/オ・テソク役
引用元:公式サイト
南人派の重臣、指導者。
国家の中枢の1つである漢城府(ハンソンブ)左伊、議政府(ウィジョンブ)左議政(チャイジョン)を歴任しています。
劣勢であった南人派を優位にするため、手段を選ばず陰謀を企てます。
また、南人としてチャンヒビン(玉貞オクチョン)の入宮を後押しし権力を強めます。。
しかし、徐々に数々の企てが明るみになり、仁顕王后復位の際に弾劾、訴追されます。
立場が危うくなったテソクは都を離れようとしますが、刺客に襲撃され殺害されることになります。
チェ・チョロ/オ・ユン役
引用元:公式サイト
オ・テソクの甥。
南人の核心人物。
チャンヒビンの兄ヒジェやテソクと共に南人の勢力を拡大するために様々な陰謀に手を染めます。
ヒジェ同様、トンイを困らせます。
最後は、これまでの陰謀を明かすために密かに動いていたトンイやチョンス、ヨンギらの策にハマり流刑罪となりました。
パク・ジョンス/明聖(ミョンソン)王后役
引用元:公式サイト
粛宗(スクチョン)の母、大妃。
チャンヒビン(玉貞オクチョン)を疎ましく思っています。
西人派の後ろ盾で、政治の実権を握っていましたが、野心をむき出しにしたチャンヒビンの兄ヒジェによって毒を盛られ死去します。
ナ・ソンギュン/チョン・イングク役
引用元:公式サイト
西人派の重臣で兵曹(ピョンジョ)判書。
粛宋即位後は利き腕になって王権擁立に大きい功を立てますが、南人派を陥れるべく様々な策を講じます。
オクチョンをひそかに陥れるよう画策します。
仁顕(イニョン)王妃の失脚により、劣勢になった西人派の復権に奔走します。
その後、トンイの息子延礽君(ヨニングン)を支持し、その党派の老論派の中心人物となります。
イ・ヒド/ファン・ジュシク役
引用元:公式サイト
掌楽院の直長。
トンイの兄に思いを寄せていた妓生のソリに頼まれ、トンイを掌楽院の奴婢にします。
最初こそ目障りだと思っていましたが、トンイのことを気にかけ良くしてあげるようになります。
イ・グァンス/ヨンダル役
引用元:公式サイト
掌楽院の楽師。
気が小さく、頼りないところもありますがトンイをとてもかわいがります。
トンイと同じくチョンスのことを兄さんと呼びます。
チョン・ユミ/チョンイム役
引用元:公式サイト
監察府の女官。
筆跡鑑定では右に出るものがいない実力をもっています。
はじめはトンイに厳しく接しますが、後々トンイを助ける存在になります。
カン・ユミ/エジョン役
監察府の女官。
大柄で力持ちであることにコンプレックスを抱いています。
トンイが尚宮になると、ポン尚宮と共にトンイ付きの女官になりトンイが宮廷から追放される時も、ポン尚宮と共に同行します。
トンイの息子クムの世話役となり、後々尚宮に昇格します。
トンイのことを健気に支える姿が印象的です。
キム・ヘソン/チョン尚宮役
引用元:公式サイト
監察尚宮。
トンイの能力を認め、トンイが観察府に入ってからは厳しく指導をします。
一方で暖かく見守り、トンイが尚宮になってからも、惜しむことなく最後まで助ける存在となります。
キム・ヨイ/ポン尚宮役
引用元:公式サイト
監察尚宮。
明るい性格ですが、時々失言があり、チョンサングンやトンイにたしなめられます。
ヨンダルとファン・ジュシクとは、トンイを通してエジョンと共に良き友人同士となります。
そして、ポン尚宮もまたトンイ付きの尚宮となり、最後まで支え続けました。
イム・ソンミン/ユ尚宮役
引用元:公式サイト
監察尚宮。
野心家で規則を重んじる女性です。
どうしてもトンイを追い出したいユ尚宮は、定期試験の規律によってトンイを追い出だそうと画策します。
玉貞(オクチョン)に取り入って、最高尚宮に昇格することになります。
王妃となったオクチョンの指示通り、悪事に手を貸したため捕えられましたが、トンイの寛大な処置によって降格処分でとどまり、改心します。
改心後は今までの人脈を活かし、有益な情報を引き出そうと活躍します。
チョン尚宮を情報面でサポートするなどして、トンイらの心強い仲間となっていきます。
始めは敵対関係だったのに徐々にトンイの味方になっていくところも見どころですね♪
チョン・ホジン/チェ・ヒョウオン役
トンイの父。
賤民による地下組織剣契(コムゲ)の頭目でした。
優れた事件解決能力を持っていて、コムゲの仲間たちだけでなく、捕盗庁の従事官であるソ・ヨンギから信頼されていました。
ある時朝廷の重臣殺しが発生し、その重臣が瀕死の状態でいるところを幼少期のトンイが居合わせます。
その際トンイは、犯人の証拠となる有益な情報を得ますが、そのことを知った主犯たちは、トンイを消そうとします。
そのことに気が付いたヒョウオンは、トンイが危ないことを察知し、仲間たちを集めます。
しかし、西人派と南人派の権力争いのために起こっていた朝廷の重臣殺しの冤罪を着せられ処刑を命じられますが、罪人として息子のトンジュと共に護送中、脱走しそこで帰らぬ人となります。
王宮で起きていた西人派と南人派の権力争いの犠牲になってしまった父ヒョウオン。
とても無念だったでしょうね…。
トンイ全キャストと相関図まとめ
安全だと思って入った宮廷で粛宋(スクチョン)やチャンヒビンとの運命的な出会いによって、宮廷内の熾烈な権力争いに巻き込まれることになるとは、トンイは思っていなかったでしょうね。
全60話ある「トンイ」ですが、幼少期から何かと事件に巻き込まれ、人の助けを借りながらも果敢に挑んでくトンイはとても勇ましく感じました。
中でも誰からも信頼され、コムゲの頭目として生き、トンイたちを守るために命を落としたトンイの父の生き様はカッコよく、とても印象に残りました。
だからこそトンイは、父親同様信頼が厚く、いくつもの試練に立ち向かって行くことができたのだなと思います。
どうしてこうもトンイは事件に巻き込まれるのだろう、穏やかに暮らせる日は来ないのだろうかとヒヤヒヤしながら見ていましたが、最後は自分の父や兄のように、貧困で苦しんでいる人のために宮廷に戻らず支援している様子がとても印象的でした。
韓国の時代劇ドラマは、長くて躊躇してしまいがちのように思いますが、ラブの要素と権力構想などどちらかに偏ることなく物語が進んで行くので一度見るとハマってしまうと思います。
興味があったけど、見てなかったと言う方はぜひご覧ください!