身分の違いで人が人として扱われないことがまかり通っていた時代。
元への貢ぎ物「貢女(コンニョ)」として動物のように扱われながら歩かされている女性たちの中に、母親と一緒に列に加わっていた少女ヤン。
世子ワン・ユは、貢女たちへの酷い扱いに納得がいかず、貢女たちを逃がします。
それに腹を立てた元の武将は、狩りでもするように逃げ出した貢女を追いかけて斬りつけ、命を奪い、ヤンの母もその騒動の最中、丞相の息子タンギセによって、弓で射られて亡くなりました。
命は助かったものの、天涯孤独になってしまったヤン。
母の最期の「父親は生きている。都へ行きなさい。」という言葉通り都を目指すことにします。
ヤンは男尊女卑の時代を生き抜くため、性別を偽って男としてスンニャンと名前を変えて、父を探す旅に出ました。
権力者ワン・ゴに仕えてならず者の集団オオカミ派を率いるスンニャンは、父と母の仇を討つため今度は女官として城に入ります。
ヤンがスンニャンに、さらに美しい女官ヤンになって入った城内では、嫉妬と憎悪が渦巻いています。
正統派時代劇、奇皇后の相関図からキャストと登場人物を画像付きで解説させていただきます♪
目次
奇皇后全キャスト画像付きで相関図から登場人物を総まとめ
出演キャストと相関図をご紹介していきます♪
相関図がこちら♪
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引用元:公式サイト
それでは登場人物と役柄をみていきましょう♪
ハ・ジウォン/キ・ヤン(スンニャン)役
※中央の女性です。
高麗の貧民という一番低い身分で生まれながら最後は皇后になりました。
ヤンの身内は母のみで、母からは父は死んだと聞かされていました。
国から国へ、国民を貢ぎ物として差し出す「貢女(コンニョ)」として連れていかれる最中、皇子の未熟な判断によって、母は死んでしまいます。
死ぬ間際に父が生きていると聞かされたヤンは、母のおかげでなんとか逃げますが、見つけた貢女はまた連れていかれるかその場で殺されてしまうという運命です。
子供ながらに賢いヤンは、そのことを察知して女性であることを隠して男性として生活を始めました。
家もなく孤児となったヤンは、町で馬に倒されて気を失い、ワン・ユの叔父ワン・ゴに引き取られ成長します。
男性スンニャンとして成長したヤンは、弓の名手となってならずものの集団の頭になり、ワン・ゴの手先として働いていました。
そんな中、ワン・ユがスンニャンの評判を聞いて、町に会いに来たことでふたりは出会います。
その後、先の皇帝が亡くなる間際ワン・ユに王権を譲位して、ワン・ユは高麗の王になりました。
スンニャンを男と信じて疑わなかったワン・ユは、スンニャンを手元に置いて仕えさせようとしますが、スンニャンはワン・ユには従いませんでした。
一方元では王が亡くなり、流罪となっていた元皇太子タファンを父キ・ジャオが殺害したとして汚名を着せられて捕まります。
スンニャンはタファンを元の城へたどり着けさせることで、父を救おうと必死でタファンを連れ厳しい道のりを歩きます。
しかし、城に着くとタファンに裏切られてしまい、父キ・ジャオは拷問を受けた上に、獄中で死んでしまいます。
父の仇を討つため、スンニャンはヤンに戻って宮中に女官として入り、王となったタファンを殺害する機会を狙います。
女性となって現れたヤンを見て兄弟がいるか?などと言っていましたが、しばらくしてヤンがスンニャンだと気が付かれます。
ヤンをとても気に入ったタファンは、ヤンをそばに置きたがりますが、ヤンの心はワン・ユ一筋で、タファンには父を殺したという恨みしかありません。
それを知ってもタファンはヤン一筋。
あの手この手でヤンを傍に置いて、ヤンは徐々にタファンと打ち解けて側室になり皇子を産みます。
貧民から頭→女官→側室→皇后にまで登り詰めた伝説の女性です。
チ・チャンウク/タファン役
※右の男性です。
王の家系に生まれたものの、弟に王権を取られて流罪になっていたタファン。
元で王が亡くなり元に戻る際、タファンは行中から逃げ出そうと、兵士と入れ替わります。
そこに元の刺客が現れて、タファンの身代わりを襲って殺害し、皇太子は高麗に殺された。と国に告げます。
そしてその責任を負ったワン・ユは廃位となり王の座を捨てます。
その後何度も危ない目に遭いながらも、父の汚名を晴らそうとするスンニャンの機転でかわして、国にたどり着き王になります。
タファンは王になりますが、実際は自分の意志など関係なく、言われるがままに動くだけです。
そんな弱いタファンの唯一の思い出は、追っ手を逃れながらスンニャンと城へ向かった時の大冒険。
王になってからもスンニャンの安否を気にしていました。
史実では権力争いから逃れるために、自らまぬけなふりをしていたという事ですが、このドラマでは、蛇に驚いてスンニャンに飛びついたり、歩きたくないと駄々をこねたり、かなりのダメキャラで描かれています。
スンニャンが女官として近くに居てもなかなか気が付かず、ありえないほど節穴な目で視聴者側としては「え?気が付かないとかある?」と、思うレベルで見逃します。
※左の男性です。
脅されればなんでも言うことを聞く、へなちょこな王様ですが、ヤンに支えられて、後半はかっこいい王様になりますので、チ・チャンウクファンはご心配なく。
ヤンを認識してからは、正室の目を盗んではなにかと「ヤン、ヤン」と少年のようです。
最期は愛するヤンの胸に抱かれて息を引き取ります。
チュ・ジンモ/ワン・ユ役
※右の男性です。
潔く廃位を受け入れる元、高麗の王ワン・ユ。
ヤンとタファンは実在の人物だそうですが、ワン・ユは架空の人物です。
世子の間は町をふらつくダメ息子でしたが、実際は賢くて、遊んでいた分世間をよく知っていますし、自ら戦闘で先陣を切る姿はかっこいい!しかありません。
タファンはヤンが好きでしょうがなかったのですが、ヤンはこちらのワン・ユだけしか目に入らず、ワン・ユもヤンのことが好きでしたが、一緒にはなれませんでした。
このドラマの始まりは、そんなワン・ユとヤンの想いが描かれたシーンです。
クォン・オジュン/チェ・ムソン役
※左の男性です。
護衛長としてワン・ユに仕え活躍したワン・ユの右腕的存在です。
とても忠誠心が強く、代々武官の家系ということで武術に長けていました。
イ・ムンシク/パン・シヌ役
引用元:公式サイト
高麗の内官で、ワン・ユに同行して町遊びにも付いて歩いていましたが、ついワン・ユのことをつい「世子さま!」と呼んでしまって、敵に世子だと悟られてしまったことも。
心配性な内官です。
チェ・ムソン/パク・ブルファ役
引用元:公式サイト
ヤンの実の父キ・ジャオの部下で、ヤンの忠臣になり、軍事面で有能なため出世します。
軍事警察組織でもある巡軍万戸府(スングンマノブ)の副長です。
ユン・ヨンヒョン/チョン・バギ役
引用元:公式サイト
元、町のチンピラの棟梁です。
スンニャンが同じく頭として町を牛耳っていた時に、対戦を挑んで手のひらを矢で射られたという痛い経験の持ち主です。
ワン・ユの忠臣です。
ソン・ギョンチョル/マクセン(チョクホ)役
※右の男性です。
元の高麗村の村長のマクセンですが、元の国の元内官です。
イ・ウォンジョン/トクマン役
引用元:公式サイト
内官で、王の女性を統括する部署の責任者です。
タファンに関するいろいろな女性問題を統括して、ヤンを補佐します。
イ・ジヒョン/ホンダン役
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元の宮廷の尚宮(サングン)です。
ヤンが雑用係をしていた時の同僚で、仲が良かったたったひとりの友人です。
ヤンが側室になった際に尚宮に出世しました。
ユン・アジョン/ヨンファ役
引用元:公式サイト
ヤンと同じく貢女(コンニョ)として元に入り女官をしています。
いじめのリーダーとしてヤンをいじめたり、皇后から預かった秘密文書を盗み読みしたり、とても意地汚い女性です。
ユ・イニョン/ヨンビス役
引用元:公式サイト
ワン・ユが西の辺境地にたどり着いたとき、毎晩襲ってきた謎の集団「チュルク」の頭です。
気味の悪い仮面を被って毎晩現れては襲わず逃げる作戦をワン・ユに見破られ失敗。
その後正体が女性だとわかり、ワン・ユの仲間に加わります。
キム・キジュン/元の先の皇帝役
先代の皇帝は、自然死ではなく毒殺の可能性が…。
妹の皇太后は、そのことに薄々気が付いていて、常にタファンが優勢で居られるよう力を尽くします。
キム・ソヒョン/皇太后(タファンの叔母)役
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タファンの叔母にあたる皇太后。
先の王が亡くなったのは他殺だと勘づいている皇太后は、タファンを皇帝にして、支えながら仇を討とうとしています。
タファンの正室や側室を管理する後宮の長という役も担っています。
イム・ジェウン/パヤンフト役
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ペガンの姪でタファンの正室になりますが、タファンは相変わらずヤンだけを一途に想っています。
しかし、ヤンにペガンとの対立を防ぐためパヤンフトを正室にと言われ正室になりました。
チョン・セヒョン/オ・ソルファ役
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タファンの側室のひとり。
煎じ薬の事件で、毒を飲んでしまい亡くなります。
タナシルリを追い詰めるため、この後ヤンも自ら毒を飲みます。
キム・ヨンホ/ペガン役
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タファンの代わりに自分が王になろうと悪事を尽くすヨンチョルの忠心。
タルタルと一緒に居ることが多いです。
しかし、ヨンチョルの自分だけが権力を得ようとするやり方に失望します。
チン・イハン/タルタル役
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ペガンの甥です。
頭が良く、いつもペガンと一緒に居ることが多く、その頭脳を買われて、ペガンについて策士として才能を発揮します。
キム・ジョンヒョン/タンギセ役
引用元:公式サイト
元の将軍です。
悪事を尽くすヨンチョルの長男。
ヤンの母を射ぬいて殺した犯人ですが、ヤンのことを好きになります。
何度も告白したり、脅したりしますが、ヤンは相手にしません。
悪役ながら、実はとっても一途な男です。
キム・ミョングク/チャン・スニョン役
引用元:公式サイト
皇太后の腹心で元の文官です。
皇太后に忠誠心が強く、長い間支えた人物で、ヤンとは対立関係です。
キム・ジヌ/アユルシリダラ役
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タファンと奇皇后ヤンの息子。
後に元の北方に奇皇后が作った国「北元」の皇帝になりました。
キム・ジンソン/マハ役
引用元:公式サイト
子供を産めなかったタナシルリに実の子として育てられます。
タナシルリが死んでからは皇太后が育てますが、本当の両親はワン・ユとヤンです。
ソ・イスク/ソ尚宮役
引用元:公式サイト
タファンの正室タナシルリ付きの尚宮(サングン)です。
わがままなタナシルリの補佐をして、タファンの子を身ごもったオジンを流産させる薬を入れさせる際は裏切らないかちゃんと見届けるまで仕事をやり遂げます。
チョ・ジェユン/コルタ役
引用元:公式サイト
タファンの世話係です。
タファンが、ヤンの事が好きなことをタファンよりも先に気が付くなど、タファンを細かくサポートしています。
…が、実はコルタこそがあの…
コルタの正体にはきっとみんなびっくりすることと思います!!
奇皇后全キャストと相関図まとめ
とても壮絶な人生を生きた実在の人物「奇皇后」。
武術に長けたスンニャンの技は、さすが「チェオクの剣」で男性顔負けの殺陣で一世を風靡したハ・ジウォンならではです。
人間扱いされない貧民から、皇后になるなんてどんな生き方をすればそうなるの?と、思いつつも見始めると、引き込まれてとてもおもしろかったです。
ドラマのオープニングに毎回出てくる注意書きには
このドラマは実在した奇皇后を題材に創作したものです。〜史実とは異なります。
とあるので、実際はこれほどドラマティックではなかったのかもしれませんが、貧民から皇后になったという事実はあるようです。
ドラマでは強くて美しいヤンに、高麗の王だったワン・ユと元の王タファンが恋をします。
これがヤンが高い地位になれた大切な要因ですね。
なによりタファンに愛されたヤンですが、ふたりの恋は王と女官の大人の恋にしては、とてもピュア。
時代劇ながら、キュンとしちゃうポイントが時々あってほほえましいです。
韓国ドラマ「奇皇后」は誰もが憧れる、女性による超サクセスストーリードラマです。
ぜひご覧ください♪