風の絵師は、李氏朝鮮時代に実在した2人の天才画家、キム・ホンドとシン・ユンボクの運命を描いた歴史ドラマです。
『パリの恋人』のパク・シニャン演じるキム・ホンドは、最も有名な絵師で、現代に多くの韓国画を残した実在した人物です。
一方、『秋の童話』で子役デビューし国民の妹と呼ばれた、ムン・グニョン演じるシン・ユンボクは、キム・ホンドと同じ時代を生きたもう一人の天才画家とされていますが、資料が全く残されておらず、名画を残すのみです。
このドラマでは、そんな謎の残る天才画家シン・ユンボクを女性として設定し、男装した姿で物語が展開されます。
キム・ホンドとシン・ユンボクは、回を重ねるごとに深いものになっていきます。
最初こそ、絵に対して厳しい師と、何かと反抗するユンボクですが、ホンドはユンボクの絵の才能を見抜いており、ユンボクもホンドを尊敬し、お互い協力して行動を共にすることになるのでした。
そして忘れてならないのは、このドラマは宮廷時代劇ドラマです。
二人の運命は、権力をつけようとする人々の私利私欲のために、翻弄されてしまうこととなるのです。
また、キム・ホンドが抱える過去の出来事が、ユンボクと深く関わっていた事実が発覚し、同時にユンボクが女性だと判明する日がやってきます。
その時、キム・ホンドがとった行動は…
そんな、朝鮮時代に生きた天才画家キム・ホンドとシン・ユンボクの二人の運命が描かれた、風の絵師の相関図からキャストと登場人物を画像付きで解説させていただきます♪
目次
風の絵師全キャスト画像付きで相関図から登場人物を総まとめ
出演キャストと相関図をご紹介していきます♪
相関図がこちら♪
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引用元:公式サイト
それでは登場人物と役柄をみていきましょう♪
パク・シニャン/キム・ホンド役
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王の肖像を任された天才絵師。
図画署で起きた事件のため、一度は離れた図画署に10年ぶりに戻ってきます。
図画署の庭で早々に、ユンボクと出会います。
ホンドが行う初めての授業で、「描くとはなんだ」という質問をします。
生徒長のヒョウォンの「王室の権威を表すことだ」という答えに対して、「懐かしいことだ」と答えるユンボクに、うなずきながら何度も「描くことは懐かしいこと」と口にし、ユンボクに名を尋ねます。
この二人の物語が、ここから始まるという予感を感じさせるシーンです。
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両班の家の女性の絵を描いた、画工を探すために図画署に来ました。
ホンドは、ユンボクが描いたことを突き止めますが、ユンボクの才能にすでに気が付いていました。
この問題の絵を描いた者は、拳破刑となり二度と筆を持てなくなるため、ホンドはなんとかすべがないか考えます。
最終的に、「見つけられなかった」という結論を出し、ユンボクを見逃しますが、ホンドが拳破刑となってしまいます。
ホンドが、正祖に「この絵を描いた生徒を諦めたくない」と言ったことで、正祖があることに気が付き、この問題はユンボクの兄、ヨンボクが罪を被り図画署から出ることで収まりました。
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図画署の生徒の試験が行われ、ユンボクが試験に落ちたら図画署から去るという条件を出されます。
ユンボクが正祖に絵を評価され、見事に合格したおかげで、図画署に残ることになります。
そして、正祖から自身の御真、すなわち肖像画を描くように命を受けます。
王の肖像画を描くにあたっての、競作でユンボクと準備に取り掛かります。
ある時ユンボクに、「私の顔を三停五岳に分けることが出来るか?」と尋ね、その流れでユンボクの顔に墨で三停を直接書いてしまいます。
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しかし、五岳としてユンボクから仕返しをされてしまいます。
もはやラクガキ合戦です。
お互いの能力を認め、協力しあっていく2人です。
そして、ついに2人は正祖の御真を描くことになります。
御真を描くにもルールがあり、説明を受けながら取り掛かります。
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説明を受けた、御真のルールと異なる描き方を促す正祖に従って描いています。
決められたルールに従うのではなく、見たまま、思ったまま描くように言われます。
完成した御真ですが、赤の顔料の出どころが問題となり、御真として認められませんでした。
それどころか、その御真を世祖や大臣たちの前で破ってしまったユンボクが斬首刑を言い渡されてしまいます。
ユンボクを救うため、必死になって正祖に許しを請います。
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自分の身に変えてでも、ユンボクを守るという姿勢が印象に残ったホンドです。
一方、節々で疑問になっても、ユンボクの事を【女性】と思っていませんでした。
絵には敏感ですが、こういったことには疎いようです。
10年前、殺された友人の娘のユンを探し続けていましたが、探しだすことが出来たのでしょうか?
また、ユンボクとの関係はどのような展開を迎えるのでしょうか!
ムン・グニョン/シン・ユンボク役
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図画署の画工。
女性であることを隠し、男装して図画署で絵を学んでいました。
幼い頃両親を亡くし、シン・ハンビョンによりヨンボクの弟として育てられます。
感じたまま、思うがままの絵を描き、絵の技量も並外れた才能を持っています。
絵に対しで、純粋に向き合い、見るものを魅了する絵を描くことができます。
秩序としきたりを重んじる図画署では、ユンボクの描くことで数々のトラブルを起こしますが、才能を買い、ユンボクの事を守り、導いてくれるキム・ホンドを慕うようになります。
引用元:公式サイト
女性であるユンボクの方が、ホンドを思っているようです。
作戦の一環で、ユンボクが女性の恰好をしてホンドと接することが何度かありました。
ホンドの羽織の乱れを治すユンボクに、「夫婦のようだな」とホンドがささやきました。
この時、ユンボクは「女だったらどうしますか?」とホンドを見つめます。
このシーンは、ユンボクがとても可愛く、切ないシーンでした。
ユンボクはいったいどんな結末を迎えることになるのでしょうか?
リュ・スンリョン/キム・ジョニョン役
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大商人。
私利私欲にまみれた朝廷の中心人物たちと関わりを持つ大商人です。
両班と関係するようになったため、国の需要品の販売を独占するまでになります。
清との交易があったため、美術品などの見る目も確かで、ユンボクの才能にも目を付けていました。
そして、チャンヒャンにも魅了され、チャンヒャンに執着していきます。
ホンドやユンボクを煙たく思っている朝廷の大臣たちに、うまく利用されている一面もあります。
ムン・チェウォン/チャンヒャン役
引用元:公式サイト
妓生(キーセン)。
ユンボクを女だと疑わず、ただ一途にユンボクを恋い慕います。
しかし、ジョニョンのもとに売られる運命となります。
それでもユンボクを思い続け、ユンボクのピンチには救おうと健気な女性でした。
最後はユンボクの力添えにより、ジョニョンの元から去ります。
数多い韓国時代劇の妓生は、鋭く男装もすぐ見抜いてしまう役柄が目立つので珍しく感じました。
ペ・スビン/正祖役
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李氏朝鮮時代の第22代国王。
ホンドとユンボクの才能を一番に評価しています。
幼い頃、父である思悼世子を失い、狭い立場でありながらも、父を死に追いやった真相を追求しようと着々と進めています。
そのためにも、ホンドとユンボクは必要な存在でもあるため、幾度となく2人のピンチを救います。
正祖は、父の死の真相に迫ることができるのでしょうか?
アン・ソクファン/シン・ハンビョン役
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ユンボクの養父。
幼少期のユンボクの才能に気づいており、ヨンボクの父親が亡くなったことを聞いたハンビョンはユンボクを探しに行きます。
ユンボクをシン家の繁栄のために利用させようと、男の子として育てます。
また、思ったまま自由奔放に描くユンボクに、秩序の中で静かに絵師としていてもらいたいと願っています。
イ・ジュン/シン・ヨンボク役
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ユンボクの兄。
己を犠牲にしてまでも、ユンボクのために力になります。
自分という人間がいながら、ユンボクの才能を利用しようとする父に、嫌な顔もせず、ユンボクのために動きます。
ユンボクが御真を描く際に必要な顔料を調達しますが、材料が引き起こす中毒により命を落とすこととなります。
パク・ジヌ/チャン・ヒョウォン役
引用元:公式サイト
図画署の生徒長。
ユンボクのライバルです。
生徒長でもあるため、絵の才能もありますが、ユンボクには一歩及びません。
ユンボクが女性の格好をした際、一目惚れをし、口説くシーンが印象的でした。
キム・ウンス/チャン・ビョクス役
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ヒョウォンの父。
漢城判尹と結託し、悪いことばかりしていきます。
ホンドを追い出そうとしますが、失敗することとなります。
パク・ヒョックォン/イ・インムン役
引用元:公式サイト
ホンドの友人。
ユンボクの拳破刑の際、ホンドが何か手はないかと相談をします。
下手したら、ホンド自身も危なくなるとホンドの身を案じます。
ハン・ヨウン/イ・ジョンスク役
引用元:公式サイト
インムンの妹。
ホンドのことが好きで、ホンドと接している時はあからさまに態度に出てしまいます。
ユンボクの拳破刑の際、ユンボクを逃すためにホンドに協力します。
ハン・ジョンス/(故)ソ・ジン役
引用元:公式サイト
ホンドの友人。
ユンボクの父親です。
10年前、思悼世子の御真を描くことに任命され遂行していた際、とある陰謀によって殺されてしまいます。
イム・ジウン/貞純王后役
引用元:公式サイト
大王妃殿。
正祖の祖母にあたります。
思悼世子の死に深く関わっている人物であり、ソ・ジンの殺害にも関わっています。
また、ユンボクの描いた両班にいた女性こそ、貞純王后だったのです。
このドラマにおける事件の黒幕と言えます。
チェ・ジョンウ/漢城判尹役
引用元:公式サイト
貞純王后の兄。
一家で、正祖の父親殺しに関わっています。
事実が発覚することを恐れ、あの手この手を利用して、ホンドとユンボクを窮地に陥れます。
最終的に追い詰められた時、自分の妹である貞粋王后に手のひらを返されることとなります。
ウ・サンジョン/右議政役
引用元:公式サイト
貞純王后の叔父。
姪である貞純王后にとって良くないことは、どんな手を使ってでも排除してきました。
汚れ役を任せていたジョニョンをも排除しようとします。
正祖に、過去の証拠を握られてしまったため、最終的には追い詰められる形となります。
チョン・インギ/ホン・グギョン役
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都承旨。
正祖の右腕として、正祖の側近です。
キム・ウォンソク/(故)思悼世子役
引用元:公式サイト
正祖の父。
王になることも出来ず、罪を着せられこの世を去ります。
(故)英祖役
引用元:公式サイト
李氏朝鮮第21代国王。
正祖の祖父です。
正祖が幼い頃、「父親を助けてほしい」と泣かれますが、話を聞くことはありませんでした。
しかし自身の死の直前、「2名の絵師に託してあるものが、お前の父を救うことになる」という言葉を残します。
これが後々、思悼世子の罪を晴らすこととなりました。
風の絵師全キャストと相関図まとめ
「私の師匠であり、私の友達であり、恋人だった」というキム・ホンドのナレーションで、ユンボクの描いた絵を見て涙するシーンから始まるこのドラマは、冒頭から何があったのだろうと想像させるシーンでした。
恋人だったという部分に関しては、ラブロマンス要素はだいぶ薄いように感じました。
男装しているユンボクに、これでもかというくらい気がつかないホンドなので、お互いがお互いの才能に惚れ、敬い、困難を乗り越えて生まれた師弟愛の要素が濃いドラマとなっています。
また[王の肖像画]を描く画工を題材にしたドラマは珍しいので、一風変わった時代劇ドラマという感じで見ていて面白かったです。
登場人物のところで紹介をしていますが、ところどころにコレ!というセリフが散りばめられています。
男装しているユンボクを一途に思うチャンヒャンと、ホンドに思いを寄せるユンボクにキュンキュンさせられます。
そんな、キュンキュンしながらも切なさも感じる風の絵師を、ぜひご覧ください!